【「ハイカロッチ®シリーズ」開発秘話】その一口に、“オイルリッチ”の技術を込めて

スプーン1杯で100Kcal 
カロリーを取りたくても、食べられない方へ

回復するため、健康になるためには、カロリーが必要――。

それは当たり前のこと。でも、医療や介護の現場では「食べたくても食べられない」「食が細くなった」「油で胃がムカつく」といった“現実的な壁”が、患者の前に立ちはだかっています。

「油を使えばカロリーは上がる。でも、気持ち悪くなって続かない」「おかゆばかりで、どうにか違う形で栄養を入れたい」そんな現場の声が、アイドゥに届きました。

ある病院の管理栄養士はこう言いました。「少量で高カロリーが摂れる食品が欲しい。でも、患者さんが“またこれ?”って言うんです」

日々の食事の中で、継続的に摂取できること。これが何よりも大切であることを、開発チームは強く意識していました。

特許を取った、“オイル”の新しいかたち

「油で栄養をとる」という基本と、全く新しい“オイルリッチ”処方から生まれました。

油分を増やしながらも、「むかつき」や「下痢」を抑える――そのための技術として開発されたのが、“オイルリッチ”処方です。

この処方は、いわゆるレシピではありません。製法そのものに特許を取得し、商品名も「ハイカロッチ®」として商標登録済みです。

「油は、悪者じゃない。問題は、“どう届けるか”なんです」代表・位田はそう語ります。

この製品の開発には1年以上の試行錯誤が重ねられ、味・テクスチャー・保存性すべてにおいて繊細な設計がなされました。

「特許が取れたときよりも、病棟で“これ食べやすいね”と聞いた瞬間のほうが嬉しかった」

――開発担当者のそんな本音も印象的です。

飽きさせない4つの個性

油を摂らなきゃ、と分かっていても、毎日同じ味では続かない。

だからこそ、ハイカロッチは4種類の味を用意しました。

ヨーグルト風味:

ほんのり甘くて爽やか。朝食やデザート代わりにもなる一品。乳製品に似た香りで、幅広い年齢層に受け入れられています。

コーヒー風味:

「間食代わりに使えるものを」という現場の声から誕生。コーヒーゼリーやミルクと組み合わせて、気分転換にも最適です。

佃煮風味:

和の食卓にすっと馴染む、しっかりした味付け。おかゆや白ごはんにそのままのせて、“食べた感”が得られる構成です。

梅しそ風味:

食欲が落ちがちな夏場や、さっぱりしたものを求める人へ。さわやかな酸味と香りで、「食べられない」から「これなら食べたい」へとつなげます。

「今日はどれにする?」と患者さんが自分で選んでいる姿を見ると、「あぁ、ちゃんと届いている」と感じます――現場の管理栄養士の言葉です。

“一口で高カロリー”の安心を

ハイカロッチ®シリーズは、1食(1パック)あたり100kcal(佃煮、梅しそは50kcal)の高カロリー設計。

たとえば、おかゆ一膳(150g)で約100kcalに満たないことを考えると、その栄養効率の高さが分かります。しかも、ほんの一口で完結するから、体調がすぐれない日でも“食べきれる”。

「一口で済むから、無理をさせずに栄養が取れる」これはある病院のNSTチームの評価。

「退院後のご家族から“続けたいんですけど”と相談を受けたとき、この製品の力を改めて実感しました」と語る栄養士もいました。

オイルリッチ処方の、その先へ

ミラクル®MCTオイルやアクアファンと同様、ハイカロッチの開発にも一貫してあるのは、「現場の声を聞き、技術で応える」という姿勢。

「うちは、“栄養をおいしく届ける会社”なんです。油は悪者じゃない。正しく使えば、最も効率的で優しい栄養源になります」

技術と現場、どちらも知っているからこそ実現できた“オイルリッチ”。その価値は、これからもますます広がっていくでしょう。

「最初は“無理かも”と思った。でも、やってよかった」――開発チームの一人が静かにそう語りました。

弊社は、食品加工技術者としての専門性と、病院現場での栄養管理の実情を深く理解しているという、希少な“二刀流”の視点を持っています。

この両方の視点を持っているからこそ、現実的で効果的な製品開発ができる。それがアイドゥの最大の強みなのです。

独創性と栄養のチカラで課題を解決する会社

私たちの独創性は、人が生きるための栄養を作るために存在します。

私たちは、次々に現場で生まれる新しい課題を解決するために、「新しい栄養のカタチ」を追求し続ける使命があります。
それは私たちにしかわからない栄養があると考えているからです。医療用食品の原材料を扱ってきた経験と知識、そして先進的・独創的で、栄養に関する課題を解決し社会に貢献していきます。