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現場の素朴な一言から始まった”ミラクル”
「MCTオイルって、体にいいって言うけど…水に混ざらないから使いにくいんですよね」
ある管理栄養士のそんなつぶやきが、開発のきっかけになりました。
MCT(中鎖脂肪酸)オイルは、すでに健康志向の人々の間で広く知られる存在となっていました。
でも、水に溶けるMCTなんて、誰も見たことがない。いや、誰も作ろうとしていなかった…。
「だったら、作ってみよう」
技術は、すでに手の中にあった
実はこの“水に溶けるMCT”というアイデア、まったくのゼロから始まったものではありません。
アイドゥではすでに、「ハイカロッチ®」シリーズの開発時に、油を水に混ぜ込む“乳化技術”を確立していました
「EPAオイルでやったことを、MCTで応用しただけなんです」
位田社長はあっけらかんとそう言います。でも、そこにこそ本質があります。
「持っている技術を活かす」「あるものを“他の現場”で応用する」――簡単なようでいて、多くの企業がやっていないこと。
「みんな、簡単にできるって言うんですよ。でも、それを“やる”かどうかが大事なんです」
アイドゥはその「最初の一歩」を、迷わず踏み出しました。
「使いやすさ」が栄養現場を変える
臨床現場では、ほんの少しの手間が導入のハードルになります。
混ぜても分離する、浮いてくる、見た目が悪い――それだけで、どんなに良い栄養成分も使われなくなる。
だからこそ、「水に溶ける」という特性は、現場にとって大きな価値でした。
- 粥やスープに入れても均一に混ざる
- ミルクやお茶にも違和感なく加えられる
- 見た目も変わらず、患者も気づかず摂取できる
実際に使ってもらった医療機関では、「これなら手間なく導入できる」と好評を得ています。
実際に使用している病院の管理栄養士はこう語ります。
「今までのMCTオイルは、スープやミルクに浮いてしまって、使うたびに気を遣っていました。でもミラクル®MCTは本当にスッと混ざって、患者さんも気づかずに摂れているんです」
「“あの方、あれからしっかり食事が摂れるようになったよ”って看護師さんから声をかけられたとき、本当にこの製品の力を実感しました」
医療現場からの反響も私たちの励みになっています。

名前に込めたのは「驚き」と「納得」
製品名は「ミラクル®MCTオイル」。
“奇跡”と銘打つその名には、ある種のメッセージが込められています。
「奇跡、って思うくらい、みんな“ありえない”と思ってるんです。でも実は、それ、できるんです」
すでにある技術を、必要としている場所に持ち込む。その勇気と発想力こそが、まさに“アイドゥの強み”なのです。
健康志向から医療現場へ、MCTの新たなステージ
MCTオイルといえば、コーヒーやプロテインに混ぜる“市販品”というイメージが強いかもしれません。
しかし、「水に溶ける」という特性を得た今、ミラクル®MCTオイルは臨床栄養の領域へと踏み出しました。
術後の回復、低栄養患者の支援、食欲不振の緩和など…
その可能性は、まだまだ広がっています。
「技術を活かす。必要な人に届ける」
アイドゥの理念は、「Advance, Innovation, DOing」。
ただの技術力ではなく、現場を理解し、そこに届ける力がある。
「技術自体は、誰でも持てる。でも、それを“やるかどうか”なんです」
位田の信念が、社内にも浸透しそこにこそ、アイドゥの存在価値があると考えています。回復するため、健康になるためには、カロリーが必要――。